健康食品やサプリメントの原材料からなにが分かるの?
健康食品やサプリメントにどんな働きを期待できるのか?
医薬品と違って「効果・効能」が謳えないサプリメントの場合、「原材料になにを使っているか」が大きなヒントになります。
たとえば
「ブルーベリー」→「アントシアニン」
「青魚」→「DHAやEPA」
「にんにく」→「アリシンやビタミンB6」
「プルーン」→「食物繊維やポリフェノール」
という具合に、原材料を見れば「どんな栄養成分が含まれているか」の見当がつくからです。
レモン果サプリなのにビタミンCが入っていない?
たとえば、あるレモン果のサプリがあったとします。
原材料には「レモン」と書いてありますが、「ビタミンC」とは書いていません。
これはどういうことでしょう?
それは、ビタミンCはレモン果に含まれている栄養であって、「ビタミンC」という原材料は使っていない、ということです。
逆に、「ビタミンC」と原材料に記してあったらどういうことでしょう?
この場合のビタミンCは、天然ではなく合成のビタミンです。
原材料として販売されている「ビタミンC」を使っているからそう書かれるのです。
どちらがいいとは一概に言えませんが、自然が好きな方は、「原材料」の欄にある「ビタミン●」には注意しましょう。
どんな「余分なもの」が使われているかもわかる
原材料を見ることで、どんな栄養成分が入っているかの見当をつけることができます。
それとは逆に、「どれだけ余分な物が入っているか」、も知ることができます。
たとえばこんな材料です。
調味料、PH調整剤、安定剤、保存料、着色料、甘味料、香料、増粘剤、発色剤、漂白剤、酸化防止剤、ゲル化剤。
これらの材料を「余分なもの」と言うと、メーカーはちょっと怒るかもしれません。
なぜなら、「保存に適した品質を保つため」とか「口当たりをよくするため」とか、それぞれ理由があって入れているからです。
ただ、本来摂りたかった栄養成分と異なったものであることには違いありません。
また、上記にあげた目的で配合されたものには、原材料名がなんであれ、そこにカッコ書きで目的が記されますが、タブレットやカプセルなどの原材料にはその但し書きが通常、ありません。ゼラチンやグリセリン、セルロースなどの記載の多くは、タブレットやカプセルの材料として使われているのです。
量が多い順番に記載されている
原材料名欄の書き方のルールとして、「使っている分量の多いものの順番で記載する」というルールがあります。
このことも覚えておくと便利です。
たとえば、ある乳酸菌サプリの「原材料」を見ると、1番目に「還元麦芽糖水飴」というのが記されていたりします。
「還元麦芽糖水飴」というのはデンプンを主原料にした合成甘味料のようなものです。肝心の乳酸菌はというと4番目に書いてありました。
このようにして、原材料を順番に読み解くだけでも、そのサプリになにが期待できるか、あるいはなにが期待できないかが読み取れます。
たとえば広告で「ビタミンC配合!」と謳っていても、原材料欄の最後のほうに記されていれば、「なるほど、これは“ビタミンC配合”と謳いたいがために少量を後でまぶしましたのかな」と、想像することができます。
このように、原材料に目を通すだけでも、そのサプリメントの目的や性能が見えてきます。
サプリメント選びにお役立てください。